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VOL.58クリーニングトラブル-ウール製品のフェルト化2018年3月13日 (火曜日)

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

ウールのフェルト化は一般的に水洗いで生じると考えられていますが、今回は、ドライクリーニングの溶剤中の水分が過剰だったことによるフェルト化を紹介します。

紳士ズボン、素材:毛98%ポリエステル2%、取り扱い絵表示ドライマーク、テトラクロロエチレンによるドライクリーニング、タンブラー乾燥、ウールプレス仕上げ

■ 衣類の状態

紳士用スーツでズボンのみを預かり、ドライクリーニング後にプレスをしたら全体がシワ加工のようになったもの。

■ 原因

水分と物理的作用により毛繊維がフェルト化したもの。ドライ溶剤中に、過剰に水分が含まれていた可能性が考えられる。

■ 事故の防止対策

一般にドライクリーニンではフェルト化が生じにくいと考えられているが、実際は溶剤中や製品自体に含まれる水分が影響してドライクリーニングでもフェルト化する場合がある。

そのため、ドライ溶剤中や製品自体に含まれる水分を除去し、スケールが開かないようにすることで、もみ作用を加えてもスケール同士の絡み合いが少なくなり、フェルト化を防止できる。

また、ドライ溶剤中に混入した水分の影響を排除するには、ドライソープによって可溶化状態にする必要があるため、適正量のドライソープを使用すること。

■ フェルト化

ウールの表面はうろこ状のスケールで覆われており、水分を含むとスケールが開く。

この状態でもみ作用などの物理的作用が加わるとスケール同士が絡

み合って離れなくなり、毛羽立ちや収縮が生じる。この現象をフェルト化という。

※[クリーニングニュース]より引用

ドライクリーニングでのフェルト化を防止するため、製品自体が汗などの水分を含んでいる可能性がある場合には予備乾燥で水分を除去すること、洗浄する前にざっくりとした生地やアンゴラなど柔らかな風合いの素材はネットを使用して短時間処理するなどの配慮が必要となります。